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「 忘れられた記憶装置 」
   立花隆之 個展

会期:2020.9.15 Tue. - 9.27 Sun.
時間:火〜土 11:30-18:00/日・祝 11:30-18:00)
9月27日(日)最終日 は16:00 終了です。
(最終日は16:00まで・休廊日 9/21 月曜)

コロナ感染防止の影響により開廊時間の変更等がございます。
開廊時間をご確認の上お越しくださいます様宜しくお願いいたします。
会場:Galerie Floraison

作家在廊日 9月19日(土)・20日(日)・22日(火)・26日(土)・27日(日)となります。

詳細はギャラリーにお問い合わせください。
ギャルリーフロレゾン TEL 03 ( 6228 ) 6152

*コロナ感染対策として当ギャラリーも空気清浄・ドア開放・消毒液常備等々感染防止に努めております。
ご来廊の皆様におかれましてもマスク着用でお願いいたします。

イントロダクション

 いつか記憶した風景や物はやがて色も輪郭も失うが、それらに触れたときの感情が鮮明なまま脳内に残っていることがある。

 たとえば、大相撲の拍子木が重なる音を聴くと、夕飯のにおいとともにやがて「大草原の小さな家」のオープニング曲が流れて幼き自分はお腹を空かせている。

 真夏の夕暮れの伸びた光を眺めていると、兄と同じチームの野球少年たちが我が家に集まって賑やかにジンギスカンを食べているのを遠巻きにうらやみ眺める6歳の自分が現れる。

 凛とした冷たい空気を吸うと、雪虫が躍る中をぐるぐる巻きにしたマフラーに顔を埋め自転車で通学する高校2年の晩秋を思い出して黒ゴマのあんまんが食べたくなる。

 食べものの話ばかり。

 しかしながら、20年前においしかった食べ物が今食べるとさほどおいしくないという経験はよくある話で、記憶が感情によって美化された可能性も多分にあるだろう。あるいは単純に舌が肥えただけなのかもしれないが。

 いつまでも押し入れにあるビデオテープやカセットテープ、MD、フロッピーディスク、MOなどの記憶媒体も、捨てられずにいるのはきっと当時の感情によって美化され、素敵な記録が残っていると信じてしまっているからだろう。

 それらは忘れられた記憶装置を静かに待ち続けている。

 わたしの絵が誰かの記憶装置として、勘違いでもいいから「うつくしい何か、たのしい何か」と結びついたらしあわせだなといつも思っている。

 

 

立花隆之

「 忘られぬ語らい 」

F10 油彩

530×455 mm

立花隆之

「 ぬいぐるいオンザシー 」

F10 油彩

530×455 mm

立花隆之

「 キリンの街角 」

F10 油彩

530×455 mm

立花隆之

「 静かな踊り場 」

F10 油彩

530×455 mm

立花隆之

「 つい手が出てしまう 」

F4 油彩

333×242 mm