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永島 明 個展「 雪 月 花 」

会期:2022.9.27 Tue. - 10.9 Sun
時間:火〜土 11:30-18:00/日・祝 11:30-17:30
定休日は 10月3日(月)
10月9日(土) 最終日は16:00終了となります。
会場:Galerie Floraison

代7波によるオミクロンBA.5感染激増の為、感染予防として手の消毒をお願いいたします。
また室内での鑑賞にあたり、マスクの着用をお願いいたします。

作家在廊日の詳細はギャラリーへお問い合わせ下さい。
☎ 03-6228-6152 ギャルリーフロレゾン

雪 月 花

新型コロナウィルス感染症が始まって既に3年。今まで当たり前だ と思っていた私たちの日常が実はとても脆いものだと思い知らされました。

なすすべもなく右往左往するだけの慌ただしい日々があっという間に過ぎ去ってしまったかのようでした。しかし考えてみれば地震、台風、豪雨と、私たちの身の回りには絶えず天災、人災の数限りない災厄が存在しています。だからこそ逆に何気ない普段の生活がとても貴重で大切なものだと改めて痛感するのです。

こうした中で自分はいったい何ができるのか、何をすべきか自問しつつも、明確な答えは見つけられないままでいます。しかし人にはそれぞれ置かれた立場で役割があるように、自分にできることはやはり今生きているこの環境の中で自分なりの表現で作品を作ること、そしてその作品を見ていただく方に少しでも日本のこの美しい風景を絶やさないために何をすべきか、ふるさとを思い起こし、そこに安らぎを感じていただけたらと、そう願いつつ日々創作を続け
ています。

自然と共に生きることが実は私たちの本来の生活なのではないか、人間も自然の一部なのだということを強く感じる今日この頃です。

 

昨年の「花鳥風月」に引き続き、今年は「雪月花」というテーマにデジタルという手法を用いて創作を続けています。私の作品は最終的にはインクジェットプリンタの出力によって完成します。あくまで写真というデジタル素材を前提に、果たしてどこまで日本の伝統的な絵画のような表現、あるいは新たな日本画的な表現ができるか、というまことに先の見えづらい目標を掲げています。

しかし生きている間にそういう境地に一歩でも二歩でも近づければと願いつつ試行錯誤を続けております。「花鳥風月」も「雪月花」も日本の美しい自然の様を言い表す言葉です。果たしてこういう思いが見る方に少しでも感じられるような作品となり得ておりますかどうか心もとない限りです。皆様の忌憚のないご意見を頂戴できれば、この上ない励みです。

                            令和 4 年 永島 明

 

 

永島 明

「 飛翔 ひしょう 」

( 横浜 大岡川 )

 

阿波紙 ( 楮 )

300 × 600 mm

タペストリー 仕様

永島 明

「 凌霄花 のうぜんかずら 」

( 鎌倉  妙本寺 )

阿波紙 ( 楮 )

300 × 600 mm

タペストリー 仕様

永島 明

「 耀 雪 」

  (戦場が原)

画仙紙  (手漉二双紙)

320 × 620 mm

永島 明

「 耀 月 」

   (荒崎)

画仙紙  (手漉二双紙)

320 × 620 mm

永島 明

「 耀 花 」(戦場が原)

画仙紙  (手漉二双紙)

320 × 620 mm