Past Exhibition
赤城美奈 白墨細密展 - 化身 -
会期:2023.9.26 Tue. - 10.8 Sun
時間:火〜土 11:30-18:00/日・祝 11:30-17:30
会期中の定休日 10月2日(月)
10月 8日(日)は最終日は16:00終了となります.
会場:Galerie Floraison
作家在廊日
10月1日(日)~10月8日(日) 毎日在廊となります。
お時間等はギャラリーへお問い合わせ下さい。
ギャルリーフロレゾン
☎ 03-6228-6152
赤城美奈 ステートメント
乙画廊 取扱 / 所属 日本変形菌研究会員
第9回「ドローイングとは何か」入賞 (東京都美術館)
生物組織同士を再構築した捨象を描く。
現在、前衛的に編み出した世界初の「白墨彫画技法」を中心に画壇で発信。
細密胞子骨格表現、略して細胞画家。
生物の脈、特に粘菌の原形質流動から着想した因陀羅網 (仏教における相互浸透の概念。
網目には珠玉があり、互いを干渉せずとも関連した線上に繋がっているもの)をモティーフとして多用。無限に編み続けるフラクタル、あえて境界をもたせない線描には厳しい条件でも進化して蔓延してきた森羅万象の生命史を接続させている。
迫動を発起するような画面と美と醜の陰陽一体の血の湧き咆哮している作品づくりを志す。
20歳の時「見えている形の側面だけでは対象の本質が成り立たない」と気付き分析的キュビズムに目覚めやがて捨象派へ転換。
白墨技法は本物の天然の塗料を使用する。
実際に自身で採取した物を標本《石・骨・粘菌・地衣類等》とする。
骨は野山で誰にも知られず朽ちた動物の亡骸を供養してから胡粉に。来るべくして来た命の容器。
下地から層に埋め込むことで、生物の内面にある富と同調し意識下で対峙していると感じる。そうして初めて全体をパネルに落とし込む。
この入り込んで無我になっていく憑依の瞬間が大好き。
キャンバスは墓標であり私は墓守だと常々思う。護り続ける為に絵を描いて伝える役目なのだ。
[ 個展への作家コメント]
古代中国で旅の守り神とされた水神霊[鷁]。まるで風そのもののように大空を飛び嵐を起こす怪異を鎮めたとされる、船首の飾りにもされた吉兆の瑞獣。今回のテーマは「依代になった動物たち」です。お楽しみください。
赤城美奈
2023年 制作
「鷁鱗 (げきりん) 」 F20
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白墨画《ススホコリ、鳥骨(ダイサギ・エミュー)など》に彩色
赤城美奈
2023年 制作
「雷獣 (らいじゅう) 」 F12
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白墨彩 (画材に粘菌など複数使用) Mixed media
赤城美奈
2023年 制作
「一寸魂双図 “夜” (いっすんこんそうず) 」 F8
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白墨彩 (画材に粘菌など複数使用) Mixed media
赤城美奈
2023年 制作
「一寸魂双図 “朝” (いっすんこんそうず) 」 F8
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白墨彩 (画材に粘菌など複数使用) Mixed media